軍備管理・軍縮

【Arms Control and Disarmament】
国際的な合意を通じて兵器の開発、実験、製造、移譲、配置などを規制・制限し、信頼醸成を土台にしながら検証や査察の手段によって軍備をめぐる諸活動を管理する概念。二国間、多国間の条約によってその実践が担保される。軍縮は軍備管理に包含される概念だが、軍備の削減や全面廃棄を目的としている。これに対し、軍備管理は国際関係の安定化を図り、安全保障に資することに力点を置いており、関係国間の軍事力の均衡に配慮しながら、規制・制限の実現を目指す。実効性のある軍備管理・軍縮を実践していくには、関係国による相互査察や検証のほか、国際条約が定めるところの国際機関による査察・検証が不可欠となる。

「安全保障用語」編集部