ロケット砲

【Artillery rocket system】【Rocket Launcher】
中国で13世紀から使用されていた、火薬推進の矢(火矢?)が、ロケット弾の元祖という説がある。モンゴルの欧州侵攻で、この火薬を使用する武器は、欧州やアラブ諸国でも知られるようになった。砲弾を発射する砲身は、圧力に耐えられるようにするため、金属製で重量があるが、ロケット弾発射用には、重量のある本格的な金属製方針は必ずしも必要なく、軽量の筒やレールでも発射できる。このため、全体として、軽量化が可能で、第二次大戦中には、歩兵が肩に担いで発射する無反動ロケット砲(米:バズーカ、独:パンツァーシュレック等)が開発された。また、第2次関亜大戦中には発射筒を束ねて、一斉にロケット弾を発射する多連装ロケット砲(MRS: Multi-Rocket System)が登場している。けん引式のものもあれば、トラックの上に48発ものロケット弾を搭載。複数のトラックを並べて、一斉に大量のロケット弾を発射し、一定地域を制圧するという戦術も現れた。これらのロケット弾は、無誘導で、西側では、一般に、誘導兵器であるミサイル(別掲)と区別されているが、旧ソ連や旧社会主義圏の国家では、誘導装置の有無にかかわらず「ロケット」とされている。また、西側でも、GPSやセンサーの発達で、多連装ロケット砲から発射するロケットや、その弾頭、さらにロケット弾からばら撒かれる小型爆弾に誘導装置を搭載することが可能となり、無誘導のロケット弾から、センサーや誘導装置の付いた小型爆弾がばら撒かれる、という兵器も登場している。(例:米MLRS)

「安全保障用語」編集部