国防

national defense】

国家を防衛すること。国家安全保障とほぼ同じ意味で使われることが多いが、国防と言われる場合は、より軍事的対象・脅威・手段を重視する傾向がある。つまり、守る対象としては、領土と国民の生命財産、脅威としては他国からの軍事的脅威、そして守る手段としておおむね軍事的手段(自国の防衛力ならびに同盟)が想定される傾向がある。これに対し国家安全保障においては、対象にしても、脅威にしても、また手段にしても、より広い範囲が想定されることが多い。日本では、1957年に「国防の基本方針」が策定され、2012年に、これに代わるものとして「国家安全保障戦略」が策定される。しかしながら、「国防の基本方針」においても、軍事面にとどまらない観点は重視されていた。