日本占領

【Occupation of Japan】
日本が1945年9月2日に連合国との間で降伏文書に調印してから、1952年4月28日のサンフランシスコ平和条約が締結されるまでの間、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)の占領下に置かれ、総司令官はダグラス・マッカーサー米陸軍元帥が務め、米国務省からジョージ・アチソンが派遣された。実質的に米国主導で行われた占領は、日本政府を通じた間接統治の形をとりつつ、日本政府に全在外機関の財産・公文書を差し出すよう命じ、東京中立国や連合国代表との接触すら禁じた。占領政策は当初、日本に対して非軍事・民主化を推進し、日本国憲法を生み出した。しかし、ソ連との冷戦が深刻化するのに伴い、米国は、日本を共産主義進出の防波堤とすべく、経済復興を強く求める政策に転換した。