【New Strategic Arms Reduction Treaty (New START)】
第1次戦略兵器削減条約(START1、1994年発効)の後継条約として米国とロシアが締結した核軍縮条約。2010年4月に当時のオバマ米大統領とメドベージェフ・ロシア大統領が署名し11年2月に発効。7年以内に配備戦略核弾頭数を1550、ICBMなどの運搬手段総数を800(うち配備用は700)にまで削減するよう義務づけており、米ロ両国は18年2月にこの目標達成を公表した。これにより両国の戦略核は米ロ核軍縮史上、最低水準となった。相互査察によって核廃棄の検証措置を制度化している。有効期限は21年2月で両国の合意により5年間の延長が可能だが、ロシアのウクライナ領クリミア併合(14年)などに伴う米ロ関係の険悪化により、18年9月時点で延長や条約改定の見通しは立っていない。