所要防衛力

【Concept of required defense force】
外部からの侵略の規模を想定し、予想される相手国の「意図」と「能力」によって構成される脅威の度合いに応じて、防衛力の規模を考慮する考え方。第1次~第4次防衛力整備計画は、こうした周辺国の軍事力に対応した「所要防衛力」構想が基本となった。ところが、1976年の防衛計画大綱では、軍事費の拡大や、米ソ間のデタント(緊張緩和)にあって、なぜ防衛力が必要なのか、国内外に説明する必要に迫られ、防衛力の「上限」を示そうと、「所要防衛力」構想に代わって、「基盤的防衛力」構想が打ち出された。

「安全保障用語」編集部