手榴弾

【Hand Grenade】
英語のGrenadeは、手で投擲する、または、機械的に投射/発射する小型の爆弾。手で投げる「Hand Grenade」は、片手で握れるように球状、または筒状で「手榴弾」、まれに「投擲弾」と訳されることもある。代表的な手榴弾は、本体の上部から、外側に掛けて、レバーがあり、レバーは、ピンで動かないように固定されている。ピンを抜いても、レバーを手で握っている限り、作動しないが、ピンをに抜いて投擲すると、バネの力でレバーが跳ね飛ばされるとともに、撃鉄が手榴弾の中心にある雷管を叩き、数秒後に手榴弾中央にある起爆薬が爆発。続けて、起爆薬周囲に詰込まれた爆薬が爆発。周囲に手榴弾の金属製の破片をばら撒き、近くの人員を殺傷する。また、非殺傷用で音響・閃光効果で、相手の動きを一時的に停めたり、煙幕を張るものもある
一方、Grenadeを機械的に投射/発射する装置・銃は、「Grenade Launcher」と呼ばれ、「擲弾銃」「擲弾発射機」「擲弾筒」と訳されている。Grenade Launcherで発射される弾は、拳銃弾を大型化したような形状だが、その内部に球体や成形炸薬の小型爆弾が入っている。爆発地点から半径数メートル以内で人員を殺害し、半径100m以上の範囲の人員にケガをさせる効果を持つものや、発煙用のものなど様々な用途の弾がある。Grenade Launcherそのものには、車載、または、個人携帯用の専用発射機の他、自動小銃の下部に取り付け、小銃としてもGrenade Launcherとしても機能するタイプ等がある。

「安全保障用語」編集部