朝鮮国連軍

【Korea United Nations Command】
1950年6月25日の朝鮮戦争勃発に伴って、同月の国連安全保障理事会決議により、「武力攻撃を撃退し、地域における国際の平和と安全を回復する」として朝鮮国連軍が創設された。参加国は米英のほか、オーストラリアやベルギー、カナダ、イタリア、フィリピンなど18カ国。朝鮮国連軍司令部は当初東京に置かれたが、53年の休戦協定が成立した後にソウルに移り、日本には後方司令部が設置された。日本は現在、朝鮮国連軍参加の11カ国と地位協定を結び、普天間飛行場など在日米軍基地の使用を米国以外の国にも認めている。北朝鮮が洋上で違法に物資を積み替える「瀬取り」監視のため、オーストラリア、カナダ両軍がこの地位協定に基いて米軍嘉手納基地を拠点として使用するなどしている。

「安全保障用語」編集部