駆逐艦

【Destroyer】
巡洋艦(ミサイル巡洋艦略号「CG」)より、重武装ではなく、フリゲート(略号「FF」または「FFG」)よりは比較的大きな軍艦。略号は「DD」、または、ミサイル搭載駆逐艦は「DDG」。19世紀後半から、主に水上艦隊および護送船団の護衛のために、様々な機能を果たしてきた高速軍艦である。「駆逐艦」という用語が、最初に使用されたのは1890年代に建設された250トンの軍艦で、魚雷艇から戦艦を守るために使用された。第二次大戦で、潜水艦が魚雷を発射する用になると、駆逐艦には音響探知器と機雷が装備され、レーダーと対空砲も装備されるようになった。2017年現在、各国の駆逐艦は、対空、対潜、対水上戦闘を任務とするが、多種多様なミサイルを装填した垂直発射装置(VLS)の装備化で、武装は拡大した。海上自衛隊の護衛艦は、各国海軍の駆逐艦またはフリゲートにあたるため、護衛艦の略号には「DD」「DDG」、ヘリコプター搭載護衛艦「DDH」、「FF」等が用いられている。

「安全保障用語」編集部