連衡

【Alliance (between a weaker power and stronger power)】
弱い国が強い国と手を結んで存立を図る同盟形成のパターン。「衡」は横を意味する。紀元前の中国の戦国時代、戦国7雄のうち、強大な西方の秦が、他の6国(韓、魏、趙、燕、楚、斉)と個別に同盟を組もうとした外交政策。秦の張儀が唱えた。現代の国際関係論に照らせば、弱国が強国の側について(バンドワゴン)生き残りを図るバンドワゴニング(勝ち馬に乗る)といえる。秦は合従策で同盟を組む6国に対し、個別に手を結んで隣国を攻める利得などを訴え、分断を図った。秦は6国を個別に撃破し、紀元前221年に斉を降して全国統一を成し遂げた。合従策と連衡策を合わせた合従連衡は、連合や同盟によって勢力拡大を図る外交政策を表現することばとして使われる。