【peace】
従来、平和は戦争の対概念で、狭義には国家間の戦争が行われていない状況を指す。戦争は軍事力の実質的な戦闘行為が実施されている状態で、平和条約をもって終了し、平和が回復する。規模としては、年間1000人以上の戦闘員が死亡した紛争を戦争と定義することが多い。近年は、平和を連続的に捉えて、単に戦争が不在なだけでなく、暴力がない状態をいうこともある。暴力には、大量虐殺(ジェノサイド)、内戦、テロ、暴力、抑圧、貧困、飢餓、基本的人権の欠如、差別、福祉の欠如などを含み、これらがない状態を平和という。安全保障の概念も国家安全保障から個人の生存・生活。尊厳に対する脅威から人々を守る人間の安全保障へと変化している。