航空自衛隊

航空幕僚監部、航空総隊(総隊司令部及び4つの航空方面隊など)、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団及び防衛大臣直轄部隊などからなる主として日本の周辺空域における航空防衛を任務とする組織である。航空総隊は防空やミサイル防衛などの航空防衛任務を持つ実動部隊であり、主力部隊である航空方面隊は戦闘機を保有する航空団、地対空ミサイルを保有する高射群、警戒監視と指揮統制支援を行う航空警戒管制部隊などで構成されている。とりわけ、自動警戒管制システムは陸海空自衛隊の指揮統制の中核となっている。1954年、防衛庁発足と同時に創設された新しい組織である。航空自衛隊は、1957年以降、平時の警察行動として我が国の領空を侵犯するおそれのある外国の軍用機に対する対領空侵犯措置の任務を担っている。2017年3月現在で、自衛官定数4万6940名、作戦用航空機431機、地対空ミサイル部隊6個高射群などを保有している。

「安全保障用語」編集部