【Artillery】【Gun】
ライフル銃やその他の個人用小火器(拳銃等)から区別される加農砲(Cannon)、榴弾砲(Howitzer)、または迫撃砲(Mortar)のこと。
砲口(muzzle)の直径(口径:Caliber)に比べ、砲身(Barrel)の長さが比較的長く、標的に向かって、例えば、金属の矢のようなそれ自身は爆発しない、装甲貫徹用の運動エネルギー弾など、様々な弾種を比較的平らな弾道を描くように発射する加農砲(Cannon)は、現在も、航空機や戦車に搭載されているが、車輛で牽引する砲などでは、技術の発達で、事実上、榴弾砲と区別がつかなくなった。榴弾砲は、砲口径に比べ、砲身長が比較的、短く、爆発物を内蔵する砲弾を高い角度で発射し、塹壕や壁などの背後にいる敵の上から落とすものだったが、標的に直接、射撃することも可能なものも多い。
迫撃砲は、砲身が大変、短く、爆発物を内蔵した砲弾を、45度以上の高角度で発射する。ロケット砲(Multiple Rocket Launchers/Artillery Rocket System)は、自噴して推進するロケット弾をチューブまたはレールを使用して発射する。このロケット弾には、誘導装置のないものと衛星航法装置や、レーダー、赤外線センサー等を内蔵した高度な誘導装置をもつものもある。
現代の砲で使用される砲身(Barrel)は、高品質の鋼から鋳造され、精緻に工作された複雑な機械。弾道安定のため発射される砲弾に回転を与えるよう、砲身内に切られた螺旋状の線条(ライフル)が特徴だが、現在の戦車砲や迫撃砲には、砲弾に付けたフィン(翼)等、他の手段で弾道の安定を保つという前提で、砲身内に線条の無い滑らかな滑空砲もある。
砲には、地上の砲台に固定されたものもあるが、移動手段による分類もある。車輛等によって牽引される牽引砲(Towed Gun/Howitzer/Mortar/Multiple Rocket Launchers)、車輛に搭載し、移動する自走砲(Self-Propelled Gun/Howitzer/Mortar/Multiple Rocket Launchers)、戦車砲(Tank Gun)、艦船艇に搭載する艦載砲(Naval Gun)、航空機搭載機関砲(Integral Gun/Integral Cannon/Mounted Gun/ Mounted

「安全保障用語」編集部