師団

【Division】
陸軍(時に空軍)の大規模な部隊で兵力は1万人前後、少将クラスの将官を指揮官(師団長)とする。一般に、司令部の他、歩兵、砲兵、騎兵、戦車兵など戦闘部隊の連隊数個を基幹とし、工兵、通信、補給、整備、輸送、衛生などの戦闘支援・後方支援部隊を指揮下におく。通常は軍団などの上級司令部の指揮下で行動するが、師団自体、陸軍に必要な機能のほぼ全てを備えていることから独立して作戦することもできる。起源はフランス革命軍。規模が急激に大きくなった軍を分割して歩兵、騎兵、砲兵および支援部隊を備えた師団(語源は分割を意味するdivision)としたもの。なお、ナポレオンは、数個師団を指揮する中間的な組織として軍団(Corps de Armee)を創設し、軍団長を介して大軍を指揮した。