バンドワゴン

【Bandwagon】
同盟を形成する際、力の弱い国が力の強い国と組むことで安全保障上の恩恵を受けようという行動形式。バンドワゴン効果は勢いのある方に人々が集まる現象を言い、「勝ち馬に乗る」と表現されることもある。バンドワゴンに対置するのがバランス(勢力均衡)だ。勢力均衡が力の弱い側と組むことで脅威となる勢力に対抗する(第二次大戦後、ソ連に対抗するため日本などと同盟した米国)のに対し、力の強い側と組むことで利益を獲得する(当時、米国と同盟した日本など)ことを目的としている(反勢力均衡)。冷戦終結で一時ロシアの脅威は低下したが、米国主導で構築されたリベラルな国際秩序の維持から恩恵を預かる日本や欧州連合(EU)が米国へのバンドワゴンを続けているのが現状といえよう。