カイロ宣言

【Cairo Communique】
第2次世界大戦中の1943年11月、米国のフランクリン・ルーズベルト大統領、英国のウィストン・チャーチル首相、中国の蔣介石主席の3カ国の首脳が、エジプト・カイロで対日方針を協議し、同年12月に発表された宣言。会議の議題が対日戦争だったため、当時日ソ中立条約を締結していたソ連のスターリン書記長は参加しなかった。日本の無条件降伏と、満州・台湾・澎湖島などの中国への返還、第1次世界大戦から日本が占領した太平洋上の島嶼の返還や、朝鮮半島の独立などを確認し、日本と交戦中の諸国とも協力して戦う決意を表明した。カイロ宣言の対日方針は、日本の領土問題など、その後に連合国の基本方針となり、45年のポツダム宣言にも引き継がれた。