ヤルタ協定

【Yalta Agreement】
1945年2月、クリミア半島のヤルタで、米国のフランクリン・ルーズベルト大統領、英国のウィストン・チャーチル首相、ソ連のスターリン書記長の連合国3カ国の首脳が、第2次世界大戦の戦後処理や、国際連合の創設、ソ連の対日戦争参戦などについて協議してまとめた協定。国連安全保障理事会で大国の拒否権を認めることや、ドイツの無条件降伏と、その後の米英ソ仏の4カ国で分割管理すること、ソ連の対日参戦では、南樺太や千島列島をソ連の帰属とすることなどが協議され、戦後の国際秩序の枠組みを形作った。米国を中心とした西側の資本主義国陣営と、ソ連を中心とする東側の社会主義国陣営による力の均衡を前提とした冷戦時代の国際秩序が生まれことから、冷戦下の国際秩序は「ヤルタ体制」と呼ばれた。