連隊

【Regiment】
師団、旅団、連隊、大隊、中隊、小隊、分隊といった陸軍部隊の指揮階層の一つで、連隊本部と数個の大隊(中隊の場合もある)および若干の支援部隊からなり、規模は約2千人前後、指揮官(連隊長)は通常大佐である。師団や旅団が歩兵・砲兵・工兵などの様々な兵科から成るのに対して、連隊は歩兵連隊、戦車連隊、砲兵連隊のように単一兵科で構成されており、最大の単一兵科部隊ということができる。連隊の起源は中世で、当時は領主が領地内に自分の軍を駐屯させていたことから、地域との関連が深く、土地柄を含めた伝統を重んじる傾向が強い。連隊旗が代々引き継がれるのはその象徴である。現在では米陸軍の師団に連隊という編成はなく旅団がその役割を負うが、旅団内の大隊の名称には連隊の伝統を残しており、例えば第○○歩兵連隊(既に廃止)の第○大隊と呼称する。