カテゴリー: 安全保障

【Security】 安全が保障されていること。この一般的な意味が具体的に何を意味するかは、かなり複雑である。安全とは何か。保障されているとはどういうことかが明らかにされなければならない。安全といっても、そもそも誰にとっ...

【security dilemma】 複数の国家が、自らの安全保障の状態を改善しようとして行動した結果、それぞれの安全保障の状態がかえって悪くなってしまう状況。たとえば、A国が自らの安全保障を改善しようとして防衛装備を増...

【human security】 個々の人間の安全を保障すること。守るべき主体として、個々の人間に着目して安全保障を考えるべきであるとの考え方から生まれた概念。国連開発計画（UNDP）の1994年『人間開発報告書』で提唱...

【cooperative security】 複数国の間で、協調的行動をとることでお互いの安全を保障しようとすること。協調的安全保障で想定される脅威は、お互いの相互不信が悪循環(安全保障のディレンマ)をおこすことによって...

【common security】 1982年に国連事務総長に提出された「軍縮と安全保障に関する独立委員会」の報告で提唱された安全保障概念。冷戦後期、ソ連の中距離核ミサイル配備に端を発する緊張の高まりのなかで、東西両陣営...

【collective security】 複数の国家間であらかじめお互いに戦争を仕掛けないと約束し、さらにこの約束を破った国家に対しては残りのすべての国家が協力して違反国を懲罰すると約束するという二重の合意によって、戦...

［comprehensive national security］ 総合的に安全を保障すること。1970年代の日本で提唱されるようになった概念。特に大平正芳首相の組織した「総合安全保障研究グループ」の報告書によって広く知...

【national defense】 国家を防衛すること。国家安全保障とほぼ同じ意味で使われることが多いが、国防と言われる場合は、より軍事的対象・脅威・手段を重視する傾向がある。つまり、守る対象としては、領土と国民の生命...

【national security】 国家の安全を保障すること。具体的にこの言葉が何を意味するかは、国家の何を、いかなる脅威から、いかなる手段で守るのかを明らかにしないと明確にはならない。通常、国家にとって基本的に重要...