国家安全保障戦略

【National Security Strategy】
2013年に決定された日本の外交・安全保障の基本方針で、1957年に岸信介内閣が閣議決定した「国防の基本方針」に代え、36年ぶりに改められた。おそよ10年間の基本戦略を示したもので、安全保障の中期的方針を定めた「防衛計画の大綱」よりも上位に位置し、外交・安全全般の基本戦略を定めたものだ。国家安全保障戦略では、「専守防衛に徹する」とし、「非核三原則」を守ることを基本方針としながら、「国際協調主義に基づく積極的平和主義」を掲げ、国際社会に日本が寄与することが強調されたほか、アジア・太平洋地域における北朝鮮の核・ミサイル開発や、中国の海洋進出を懸念材料として挙げている。

「安全保障用語」編集部