非核三原則

【The three non-nuclear principles】
「核兵器を持たず、作らず、持ち込まさず」という日本の国是。
自衛の範囲内での核政策が議論になるなか、1967年に当時の佐藤栄作首相が国会で非核三原則が日本政府の政策であると答弁。米国からの沖縄返還に伴い、返還協定に関連して1971年(昭和46年)、「政府は核兵器を持たず、作らず、持ち込まさずの非核三原則を遵守すると共に、沖縄返還時に適切なる手段をもって、核が沖縄に存在しないこと、ならびに返還後も核を持ち込ませないことを明らかにする措置をとるべきである」とした衆議院決議が採択され、歴代内閣は、非核三原則を堅持する立場をとってきた。佐藤首相は74年、非核三原則などが評価され、ノーベル平和賞を受賞したが、後に、日米間で米軍による日本への核兵器の持ち込みについて「密約」があったと指摘された。

「安全保障用語」編集部