小隊

【Platoon】
陸軍・海兵隊などにおける大隊、中隊、小隊、分隊といった指揮階層の一つで、歩兵の場合規模は30人前後。少尉又は中尉の小隊長が指揮に任ずる。アメリカ英語で中隊長以上の指揮官をcommanderと称するのに対し、小隊長・分隊長をleaderと称するのは、命令(command)を与えて指揮するよりも、むしろ先頭に立って部下を率いることを理想とするから。典型的な歩兵の小銃小隊では、任官して間もない小隊長、これを補佐するベテランの小隊軍曹および伝令/無線手が中心となり、軍曹もしくは伍長が指揮する10人前後の分隊を3-4個運用する。その起源は、銃(マスケット)が一般的になった17世紀以降、銃兵を二分して交互に一斉射撃(volley)させたことと言われる。ちなみに南北戦争時代の米陸軍では、約50人の中隊を二列横隊に展開し、中隊長が直接射撃を指揮する一方、補佐官を意味するFirst Lieutenant(中尉)とSecond Lieutenant(少尉)が側面からこれを指導・監督した。