大隊

Battalion
陸軍・海兵隊などにおける旅団、連隊、大隊、中隊、小隊、分隊といった指揮階層の一つで、規模は数百人。中佐もしくは少佐の大隊長が指揮にあたる。一般的な歩兵の場合、大隊本部と若干の管理支援部隊、数個の歩兵中隊及び迫撃砲や重機関銃などの重火器中隊から編成される。直接の語源は戦闘準備の整った軍隊を意味する中世末期のフランス語battaillon、語根は英語のbattleと同じで、いわば「大きな戦隊」を意味する。通常、大隊は連隊、旅団、師団の指揮下で行動するが、(輸送・補給・整備など一定の機能が増強されれば)独立的に行動できる最小の単位とされる。これは、大隊以上の部隊においては、人事・情報・作戦・兵站などを分掌する幕僚が指揮官を補佐し、例えば歩兵中隊のような戦闘部隊だけではなく、後方支援などの多機能な部隊を指揮できる態勢にあるから。