「安全保障用語」編集部 – ページ 11

文民統制（シビリアン・コントロール）の原則

民主主義国家においては、政治が軍事に優越する文民統制は絶対的な原則となっている。これは、政治指導者による最終的な政策決定に如何なる状況であっても軍隊の指揮官は絶対的に服従するということである。サミュエル・ハンチントンは文...

日本は憲法の規定により軍隊を持っていない（軍事がない）ため、そもそも政軍関係は存在しないという指摘はあるが、現実に自衛隊という国防機能を有する組織を持っていることから、政軍関係は存在すると考えるべきである。異なる歴史、文...

【Deterrence by punishment】攻撃を上回る報復能力を相手側に認識させ、相手に攻撃を思いとどまらせることを「懲罰的抑止」という。相手の目的達成を拒否する能力を整えることで、相手に行動を思いとどまらせ...

海上自衛隊が保有する艦艇で、帝国海軍、諸外国海軍が保有する巡洋艦と駆逐艦に相当する。航空母艦、戦艦に次ぐ、攻撃、防御能力を持つ戦闘艦艇であり、高速で長大な航続能力を持ち、警戒監視、護衛などの多種多様な任務を果たす。第2次...

【The fourth defense buildup program】１９７２年に閣議決定された「第４次防衛力整備計画（４次防）」は、３次防を踏襲しながら、「防衛力整備計画の大綱」と「計画の主要項目」、「情勢判断及び...

【Concept of required defense force】外部からの侵略の規模を想定し、予想される相手国の「意図」と「能力」によって構成される脅威の度合いに応じて、防衛力の規模を考慮する考え方。第１次～第４...

【Three arrows study】１９６３年（昭和３８年）に、自衛隊の統合幕僚会議が作戦研究を極秘で行っていた机上作戦演習。昭和３８年に研究が行われたことから、「三矢（みつや）」と名付けられたとされる。当時の統合...

陸上幕僚監部、陸上総隊、5個方面隊及び防衛大臣直轄部隊などからなる国土防衛、治安出動、災害派遣、国際貢献などの任務を持つ組織である。平時においては防衛警備区域を5つの方面隊（方面総監部、師団、旅団及び直轄部隊）が担任する...

【Armored Fighting Vehicle】軍用車両の内、車体が装甲され、銃砲、ミサイル等で武装した車輛。戦車、自走砲、装甲兵員輸送車、火力支援戦闘車輛、歩兵戦闘車、（汎用）装甲車等がある。なお、CFE条約（...

【The secret agreement】日本への核持ち込みや、朝鮮半島有事の際の在日米軍出撃などをめぐって、日米間で密約が交わされていたとされる問題。２００９年まで歴代政権は密約の存在を否定してきたが、鳩山由紀夫内...